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西部:バスターミナル→空港→シーカイ市場

南東部:バスターミナル→タドゥア友好橋、入国管理

東部:バスターミナル→病院前路線

 

3.3 都市内公共交通の運行状況

ビエンチャン市内における公共交通は、(1)公営路線バス、(2)パラトランジット(トゥクトゥク、ジャンボー、小型トラックなど)、(3)長距離乗合バス、に分類できる。

1992年以前はラオス国内の移動が制限されており、トラックなどの貨物輸送がごくわずかの都市間旅客輸送を分担していた。都市内では、バス(1978年に日本からバス車両を無償提供された)、サムロー、小型バス、タクシー、オートバイなどであった。ソビエト連邦崩壊、関係機関の引き上げに伴ない、1992年にラオス国内の移動が自由化され、その後、都市交通、都市間交通も発展している。

本節では個別にその運行状況を報告する。

 

3.3.1 公営路線バスの運行状況

(1) 運行状況

ビエンチャンにおける路線バスはビエンチャンバス公社一社により提供されている。最近ではバス利用者が急激に伸びており、1989〜90年にかけてのJICA事業の結果、定時・路線運行のバスが運行するようになった。1999年に車両数を2倍に増強した(JICA無償支援)結果、乗客数が3倍程度に増加した。料金収受の車掌はおらず、ワンマン運行である。

なお、過去のデータを溯ると、1980年に車両数25台で年間乗客数507万人を達成していた。その後は漸減し、1988年には130万人まで減少した。

 

表3.2 ビエンチャンバス公社 バス乗客数と収入の推移

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出所:ビエンチャンバス公社

2000年度乗客数は1月〜8月分乗客数合計(596.9万人)から推計したもの。

 

 

 

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