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一方、課題のばいじん除去効率はスクラバーのエレメントの有無に関係なく70%程度の除去効率を示すことがわかった。

一次ノズルをいわゆるジェットノズル化したことが目標を上回るばいじん除去効率を得る結果になった。

また、エレメントを外しても脱硫率に変化が無いことから、ジェットスクラバー部で十分な脱硫が行われていると予測できる。

 

表3.2.6 改善型スクラバー単体試験結果

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(1) 21時間実験機関連続運転試験結果

スクラバーの浄化性能をエンジンサイドから確認する方法として21時間の連続運転を行いピストンリングとシリンダライナーの摩耗に及ぼす効果を確認した。実施した試験ケースを表3.2.7に示す。

 

表3.2.7 試験ケース

040-2.gif

 

なお、実験機関の連続運転ではスクラバーに洗浄水として清水を使用した。

代表的な試験ケースとしてTN1、TN2及びTN5を選定しEGR有無の連続運転中の性能値の変化を図3.2.7に比較して示す。

この結果、EGRによりNOxが50%低減し燃費が2%増加するが運転中は安定していることが明白である。

 

 

 

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