日本財団 図書館


表3.2.3 シリンダ油性状

039-1.gif

 

表3.2.4 スクラバー性能計測法

039-2.gif

 

3.2.6 EGR燃焼試験及びスクラバー単体試験

(1) IGSスクラバー単体試験結果

実船イナートガスシステムの標準仕様であるエレメント間隔P=16mmをP=9mmに換えて単体試験した結果を表3.2.5に示す。

 

表3.2.5 IGSスクラバー単体試験結果

039-3.gif

 

この結果、従来方式のIGSスクラバーにおいてもSOx除去効率とデミスターの水滴捕集効率は問題無い良い性能である。しかし、ばいじん除去効率に関してはデータにバラツキがあるが平均で10%、最大で17%である。これは図3.2.4で予測した12%に極めて近い値である。以上のことからIGSスクラバーの実態のばいじん除去効率としても図3.2.4予測値にほぼ近い値と判断できる。この程度の除去効率が摩耗上、どの程度の効果を示すかが問題である。

 

(2) 改善型スクラバー(ジェットスクラバー)の単体試験結果

この改善型スクラバーの単体試験に際しては洗浄水として海水を使用し且つ、スクラバーエレメントの必要性の有無を確認する試験を実施した。その結果を表3.2.6に示す。

改善型スクラバーの場合もSOx除去効率と水滴捕集効率は全く問題無いことが明白である。特に今回はスクラバー出口で排ガス中の塩分濃度を計測した結果、洗浄水に海水を使っても、ガス中には1ppm以下という値であることがわかった。一般に海上では2〜3ppmの塩分が空気中に含まれているのでスクラバーをEGRラインに設置しても、何らの問題も無いことが証明された。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION