3.2 ヒアリング調査
船橋内での当直作業は、交通環境、地形環境、自然環境等の周囲の状況に応じて要員の配置及び各要員の役割分担が変わる。状況に応じた当直体制の水準をWatch Levelと定義し、Watch Level毎の要員配置、役割分担を表3のとおり定義した。
ヒアリングは、外航船の船長、航海士を対象として実施し、表4に示すとおり39件の事例について調査した。
本調査では、共同作業者間の連携が重要となるWatch Leve 12及び3におけるニアミス事例を対象として各要員(船長、当直航海士、増員航海士、操舵手、見張員)ごとの機能モデルを作成し、ヒアリングからニアミスの原因と推定される箇所を特定した。