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タイ国におけるモーダルシフトに伴う新規造船需要に関する調査報告書

 事業名 基盤整備
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


8 沿岸輸送の競争力

 

8.1 船舶の種類

 

本調査では上記7.5.2で述べた航路での4種の異なる海上輸送手段について分析した。

 

8.1.1 タイの伝統的バージ

 

現在タイの沿岸及び河川で使用されているタグボートとバージによるシステムは低馬力のタグボートが曳航するものとなっており、結果として低速で長時間運航となっている。タグボートの低馬力及び低速がいくぶんか原因して、これらのシステムも悪天候状況には不向きである。

それにもかかわらず、同システムは、バンコク〜ソンクラー間を除く全ての路線で乾貨物の沿岸輸送の主要手段であり続けている。これは一部には伝統的バージ業務を開始するのに必要となる資本が少なくてすむことに起因している。同時に、バージ業務を行うかなり大きな企業連合があり、利用者はバージを必要な時にのみ賃借できるようになっている。このことは、バージ事業の可能性を試験している利用者、又はバージを独占配備するだけの充分な輸送量を持たない利用者には特に重要である。

 

8.1.2 外洋航行バージ

 

タイでは、一般的にバージは悪天候下では安全でないと考えられている。しかし、悪天候の洋上で安全に運航できるよう設計されたバージシステムの例は数多い。プッシャーバージは日本及び天候が頻繁に悪化する地域の航路で利用されている。しかし曳船によるバージシステムも多くの洋上航行をしている。北アメリカには、ハリケーンの起こりやすいカリブ海での運航、ワシントン州〜アラスカ間のサービス、太平洋を数千キロメートル航海するハワイ〜マーシャル諸島間のサービスを含む数多くの例がある。これらの運航では、現在タイで使われているシステムよりもより強力なタグボートや高い乾舷及びより高い安定性を備えたバージが使用されている。しかしながらこれらは投資の増加及び高い燃料消費を必要とする。

 

8.1.3 一般貨物船

 

第3の選択肢は在来型の一般貨物船の利用である。一般貨物船はRo-Ro船よりも建造費用が安価で、特にクレーンをつんでいる場合には通常非常に融通性の高い配船が可能である。しかしながら、クレーン等の荷役設備の能力が、特に小型船舶の場合には、かなり低くなり得るため、短距離の海上航路のように定時制を求められる場合には非常に不利になり得る。

 

 

 

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