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タイ国におけるモーダルシフトに伴う新規造船需要に関する調査報告書

 事業名 基盤整備
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


6.1.3 渋滞

 

タイの国内幹線道路網の渋滞は深刻な問題となってきており、今後もそれが続く見込みである。これまでに見てきたように(3.2.2項参照)、タイにおける道路空間に対する需要は過去10年間にわたり供給を超過してきた。既存の容量を補う費用は増加し続ける見込みで、新道路開発に対する環境団体からの反対も増え続けることが予想される。

鉄道輸送については、特にバンコク行き及びその周辺の鉄道路は不足する一方であり、タイ国鉄は、バンコク市内の鉄道線の高架及び主要幹線の複線化を計画しているが、巨額な資金が必要なため、計画の実施が困難な状況である。

一方、沿岸輸送は、基礎インフラストラクチャーへのごく少額の投資だけで国内輸送システムの容量を拡大する唯一の機会を提供する。

 

6.1.4 安全

 

貨物輸送の安全性を比較できる正確なデータはタイでは入手困難である。しかし、トン・キロメートル当たりの必要労働時間数が少ないことから、トン・キロメートル当たりの死傷については海上輸送が非常に優れていることにほぼ疑いの余地はない。経済発展の特徴的な結果の一つは、経済活動において安全性が徐々に軽視されてくることである。これが将来、安全をより重要視する方向へと変わるとは思われない。

 

6.1.5 路線整備費用

 

海運業界に共通の不満は、タイ政府は道路及び鉄道の路線設備を大幅に補助するが、海事産業分野には、現在、インフラ整備及び船舶調達のための補助制度がないということである。

道路及び鉄道業界における経済改革は、路線設備投資を陸上輸送手段から確実に全額回収することに焦点が当てられているようである。しかし、現在大型車両からは道路の設備費及び維持費の全額を回収できていない。結果は、道路網の過剰利用と政府による道路システム整備費用の増加となっている。さらに、道路輸送車両に蔓延する積載超過により、非常に道路会計は悪化している。

沿岸輸送利用の増加は、同不均衡の是正に大いに貢献できる。

 

 

 

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