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(3) 新潟鐵工所のSCRシステム

秋田県練習船(1800ps4サイクルディーゼル、A重油使用)に搭載した実績があり、国内実船搭載した数少ない事例である。本試験は平成5、6年度にシップ・アンド・オーシャン財団が実施したものである。

装置構成は脱硝触媒反応器、噴霧ユニット、制御・計測ユニットからなり、還元剤は尿素水を用いており、還元剤タンクの容量は2000リットルで約5日分とされている。また、還元剤の噴射ノズルは還元剤噴射を定期的に水洗可能な置換水系統を備える。また、触媒への付着物除去用のブロアーを備えている。

 

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図4 SCRシステム配置

 

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図5 SCRシステム構成

(平成6年度「内航船用小型排ガス脱硝装置の開発」報告書、シップ・アンド・オーシャン財団。)

 

 

 

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