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第2章 システム運用に関する前提条件

 

2.1 目的

 

本調査研究では「吸着剤−選択還元触媒」の複合化による新しい船舶排ガス浄化システムにより、広い温度範囲で高効率に排ガスを浄化することを目的としている。本報告書でも後述するように、模擬排ガスを用いた浄化試験では本システムにより極めて高効率でNOxを除去可能であり、最適なシステムを設計できれば十分に実用可能でることが検証されている。

ここでは吸着剤のメリットを生かして本システムを最も有効に作動させるシステムの設計に反映させることを目的として、適用しうる船舶排ガスの性状および運行パターンについて調査を行い、最適システム構成について検討を行った。

 

2.2 船舶排ガス浄化における課題点

 

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図2.2-1 排気ガス温度がNOx除去率に及ぼす影響

(出典:野村宏次著、「舶用燃料の科学」、P177、成山堂書店、(1994))

 

 

 

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