◎特殊船
見本市船/砕氷船/練習船/海底電線敷設船/消防船/消防艇/曳船/救助船/給水船/クレーン船/浚渫船/砕岩船/杭打船/海洋調査船/税関監視船/気象観測船/海中作業実験船/水先船/巡視船/巡視艇/自衛艦/等
◎漁船
遊漁船/トロール漁船/魚群探索船/網船/鮮魚運搬船/等
1.3 船はどうして水に浮くの?/船の大きさは?
1.3.1 船はどうして水に浮くの?
水の中の物体にはそれが排除した水の重さ(重力)に等しい浮力が働きます。この原理の発見者は紀元前250年頃のギリシャの科学者アルキメデスです。
今ここに1kgの鉄球があったとすると、その体積は約127cm3になります。これを水の中に置くと、そこには1kgの重力と約0.127kg重の浮力が働き、重力の方が大きいので、鉄球は沈んでしまいます。
ところが、この鉄球をバスケットボール大にふくらませると、中に2kgの砂を入れても半分ほど水面に顔を出します。この時、水面下の体積は約3,000cm3で3kg重の浮力を生じ、重力3kgとつりあっています。
ですから、船体を大きくして水面下の体積を増やすと、船は重いものも運べるというわけです。
1.3.2 船の大きさは?(長さ、幅、深さ、トン数等)
身体の大きさは、○体重、○身長、○胸囲、○座高等で表されることは、ご存知でしょう。船の大きさ、サイズも身体の大きさを表す方法と同じように、
○長さ(全長、垂線間長等)
○幅(全幅、方幅等)
○深さ(深さ、喫水/ドラフト<draught>、
乾舷/フリーボード<freeboard>、
水線高さ/エアードラフト<Air Draught>)
○トン数(総トン数、純トン数、載貨重量トン数、排水トン数等)
等で表されます。