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■鳥島(とりしま)■

 

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周囲は約7kmで、3つの山がありますが北西部の雑草地(ざっそうち)を除いてほとんどが噴火(ふんか)でできた岩や砂でおおわれています。

明治のはじめ頃は何百万羽ものあほう鳥がこの島で繁殖(はんしょく)していましたが、羽毛(うもう)を取るためにあほう鳥をとったため、1930年代には100羽ほどに減ってしまったそうです。

その後、1950年代には10羽ほど確認(かくにん)され、国の特別天然記念物(とくべつてんねんきねんぶつ)、国際保護鳥(こくさいほごちょう)にも指定され、現在は手厚(てあつ)く保護(ほご)された結果少しずつ数が増えているそうです。

あほう鳥は水をけって飛び立つのは得意なのですが、地面など平らなところから飛び立つのは苦手なようです。もし船のデッキで飛び立つことができないあほう鳥を見つけたら、そっと抱き上げて空に投げ返してあげてくださいね。

では、住人(じゅうにん)はというと、あほう鳥の羽毛を取るために50人が島に住んでいましたが、火山の大爆発(だいばくはつ)で全滅(ぜんめつ)。その後も何人か住んでいましたが噴火(ふんか)が続いたため、全島民(ぜんとうみん)が島を離れました。1947年には気象観測(きしょうかんそく)のため、測候所(そっこうじょ)の職員が何人か住んでいましたが、地震(じしん)が続いたため、撤退(てったい)し現在は無人島(むじんとう)です。

 

 

 

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