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【潮の満(み)ち干(ひ)はどうして起こるの?】

地球と月は、ハンマー投げの選手がハンマーを回しているような形で、たがいに引力で引き合いながら回っています。このとき、引力とつりあう遠心力(えんしんりょく)も働いているので、月と地球はぶつかることもはなれることもありません。

 

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月に面した側は月の引力が最も強く海水はそこへ引き寄せられて海面がもりあがり満(み)ち潮(しお)となります。月の反対側でも、遠心力が強く働き、海水を引き寄せるため海面がもりあがり、同じように満(み)ち潮(しお)となります。

これと90度の方向では、海面が下がり引(ひ)き潮(しお)になります。

 

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<大潮(おおしお)・小潮(こしお)>

太陽の引力も潮の満(み)ち干(ひ)の原因になっていますが、遠くにあるため、満(み)ち干(ひ)を起こす力としては月の約半分です。月・太陽・地球が一直線にならぶ満月(まんげつ)や新月(しんげつ)には、二つの力が重なって、海面の膨(ふく)らみが最大となり、これを“大潮(おおしお)”と呼びます。それから90度ずれたときは力が打ち消されて、ふくらみは最小となり、“小潮”といいます。

 

 

 

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