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ミナミトビハゼ

目が飛び出していて、潜望鏡(せんぼうきょう)のように水面から目だけを出して辺りのようすをうかがっていることがあります。潮が引くとマングローブの根元にしがみついて、頭を水面へ出してじっとしています。普通の魚は水からあがると死んでしまいますが、ミナミトビハゼは口の中に水を貯(たくわ)えて陸上でも水に溶けている酸素をエラから呼吸することができます。地元では「トントンミー」ともよばれます。

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オキナワアナジャコ

泥の中に巣穴(すあな)を掘(ほ)って住みかにしています。巣穴を掘るときには中の土を器用(きよう)に運び出して、その周りに山のような塚(つか)を作ります。マングローブの中に入るとその塚(つか)を見つけることができます。

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【マングローブの食物連鎖】

 

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このような、生物同士で行われる食べたり食べられたりという関係を食物連鎖(しょくもつれんさ)と呼んでいます。食物連鎖(しょくもつれんさ)は、地球上に住む全ての生き物に係わりがあります。マングローブ林でも、同じように食物連鎖(しょくもつれんさ)が見られます。

 

 

 

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