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月に面した側は月の引力が最も強く海水はそこへ引き寄せられて海面がもりあがり満(み)ち潮(しお)となります。月の反対側でも、遠心力が強く働き、海水を引き寄せるため海面がもりあがり、同じように満(み)ち潮(しお)となります。

これと90度の方向では、海面が下がり引(ひ)き潮(しお)になります。

<大潮(おおしお)・小潮(こしお)>

太陽の引力も潮の満(み)ち干(ひ)の原因になっていますが、遠くにあるため、満(み)ち干(ひ)を起こす力としては月の約半分です。月・太陽・地球が一直線にならぶ満月(まんげつ)や新月(しんげつ)には、二つの力が重なって、海面の膨(ふく)らみが最大となり、これを“大潮(おおしお)”と呼びます。それから90度ずれたときは力が打ち消されて、ふくらみは最小となり“小潮(こしお)”といいます。

 

【波はどこからくるの?】

波はおもに風によって引き起こされます。このような実験をしたことはありますか?

 

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実際の風は何度ももっと強くふくので、大きな波にもなります。土用波(どようなみ)というのは、はるか南方の海で発生した台風の波が何千キロも離れた日本へ伝わってくるのです。このような波を“うねり”といいます。これに対して直接風によってできた風を“風波(かざなみ)”といいます。

 

 

 

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