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表:韓国の舶用製品統計が過少に見える背景要因

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資料:インタビュー等より作成

 

(3) 韓国舶用製品市場規模の試算結果・評価

韓国側の舶用製品生産統計が実態とどの程度乖離しているかを判断するために、舶用製品搭載原単位(次表注3参照)を利用して韓国の舶用製品市場規模を試算した。その結果によると、韓国の舶用製品市場規模は1999年1,136億円、2000年1,629億円と試算される。他方、韓国造船機資材工業協同組合によると、韓国の舶用製品生産実績(日本舶用工業会生産統計には含まれていない化学製品、溶接材料、居住設備を除く)は1997年1兆8,613億ウォン(約2,365億円、当年平均ウォン/円レート換算)、1998年1兆7,543億ウォン(約1,639億円、同)となり、試算結果とそれほど変わらない数値となっている。

個別舶用製品単位で見ると、カバレッジの問題から韓国側統計と実態との間に乖離が生じる可能性はあるものの、全体的には韓国側統計は、必ずしも実態との乖離が大きいとは言えないと見ることができる。むしろ、前述の3要因のうち、主に2)によって、韓国側統計が過少に見えるものと推測される。

 

 

 

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