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4. 韓国の舶用製品生産・輸出入統計の特性

(1) データの捕捉方法

韓国の舶用製品生産・輸出入統計は、全て韓国造船機資材工業協同組合でデータ収集、作成が行われている。具体的には、次のようにデータ捕捉が行われている。

1) 生産、輸出に関しては、韓国造船機資材工業協同組合が会員各社に対してアンケート調査を行ってデータを捕捉する。アンケート回収率は、約90%である。アンケート回収から統計作成まで時間が所要されるため、データの速報性は十分ではない。(特に生産統計については、舶用エンジンを除き、2000年時点でのデータ最新年は1998年となっている。)

2) 輸入統計に関しては、実態調査を行っていない。舶用機器全体についてのみ、新造船建造実績や国産化率を根拠に、韓国造船機資材工業協同組合で推計を行っている。

(個別機器の輸入推計は行っていない。)

 

(2) 韓国舶用統計の問題点

韓国の舶用製品生産規模が過少ではないかという疑問が日本の関連業界からしばしば提起されている。

この点に関しては、1)韓国側統計自体の捕捉率に起因する要因、2)韓国側統計には問題がないものの、日本の業界感覚で見た場合に韓国側統計が過少に見えることに起因する要因、3)日本側統計が国内生産を過大に捉えているために韓国側統計が過少に見えることに起因する要因、に整理することができる。

 

 

 

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