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3. 港湾施設

 

島根県沿岸域には多くの港があり、各港それぞれの地域で重要な役割を果たしている。

 

(1) 島根県の港

<浜田港>

島根県西部のほぼ中央部に位置し、西北方は日本海に開き、北面に馬島、矢な島及び瀬戸ケ島等の島々があり、北方からの波浪を減殺する。

また、東側は特定第3種浜田漁港に接し、宝憧寺岬、大島、小島に囲まれた長浜浦及び熱田、福井地区を中心として西側は周布の河口部を含めた港湾区域を有し、県西部の流通拠点及び新規産業の展開の場としての機能整備を図っている。

 

<西郷港>

隠岐島は、本土を隔る約80kmの文字通り日本海遥かなる荒波の彼方に浮かぶ「沖」の島である。この隠岐島は島前、島後に分かれ、4島をもって形成されており、西郷港は島後における唯一の天然の良港であり、背後西郷町は隠岐諸島の教育、文化、政治、産業の中心である。

同港は古来沿岸漁業の根拠地及び日本海航行の帆船寄港地として利用され、現在は本土と隠岐諸島間の定期貨客船の発着、付近航行船舶の寄港地、大型漁船の根拠地として広く利用され、荒天時には大型船舶の避難港としてもその使命は極めて重要である。

また、人流や物流の中心として位置づけられるフェリー埠頭の再開発を初め、船舶の大型化に対応した港湾機能の拡充を図っている。

 

<三隅港>

島根県西部に位置し、港湾のほぼ全域が日本海に面している。昭和初期においては、九州、朝鮮方面への枕木素材、その他林産物の積み出し港として栄え、大型帆船の出入りも盛んであった。また、エネルギー政策の一環として石炭火力発電所の立地に対応したエネルギー港湾として整備を図っている。

 

 

 

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