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3. 外来植生の在来植生に対する影響と対策の検討

 

(1) 島の植生像

1) 環境区分の設定と特徴

島の地形景観は東西側から遠望すると、ほぼ南北にのびて、北南の端には山塊がある。両山塊に挟まれるようにして低地が広がっている。二つの山塊は丘陵地形である。北の丘陵地形は頂上・尾根(平坦地・凹凸地)・斜面(急斜面・緩斜面・崖地面)・浅い谷からなり、一方南の丘陵地は頂上(平坦地)・尾根(平坦地・凹凸地)・斜面(急斜面・緩斜面・崖地・露岩地いわゆるカルストの岩山)・深い谷などの要素から構成されている。これらの地形に連続して小規模の平坦な旧海岸段丘が存在する。また、これらの丘陵地形の海側には砂浜海岸・岩石海岸・砂丘などがみられる。前述の低地は砂州(トンボロ地形)・砂丘・砂浜海岸からなる。これから島は多様な地形環境下にあると言える。

島の地質景観は主に石英閃緑岩・斑岩(含礫)・石灰岩・苦灰岩・千枚岩(泥岩・砂岩・緑色岩・珪岩)・砂丘砂層・礫層から構成され複雑である。北の丘陵には石英閃緑岩・斑岩(含礫)が、南の丘陵には石灰岩・苦灰岩・千枚岩(泥岩・砂岩・緑色岩・珪岩)、段丘には砂礫が、そして低地の砂州と砂丘には砂丘砂層などが中心をなしている。

ここでは植生の観点から、複雑すぎる前述の地形と地質を次のように整理した。石灰岩と苦灰岩の丘陵は石灰岩域、石英閃緑岩・斑岩(含礫)・千枚岩(泥岩・砂岩・緑色岩・珪岩)などの分布する丘陵と砂礫の段丘は非石灰岩域として区分した。(図3-1)

さらに地形景観のまとまりを単位(独立した景観)にして、北の丘陵を北地区、南の丘陵を南地区そして両丘陵に挟まれた低地を中地区とした。(図3-2)

 

 

 

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