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2] 重要伝統的建造物群保存地区

本村は、島の優れた景観や伝統的建造物などを修理・修景・管理しながら保全していくために、平成11年9月に島全体と島を囲むリーフの内側海域を範囲(図2-7)とした「渡名喜村歴史的景観保存条例」を制定した。このうち、集落域については、平成12年5月、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定され、現在、伝統的家屋の保存・修復が進められている。

 

渡名喜島伝統集落の特徴をあげると以下のとおりである。

○敷地が集落道路よりも低く掘り下げられている。

○防風防火のための徹底したフクギの屋敷囲いは、台風や季節風の備えばかりでなく、住居のプライバシーや日常の風通しの効果を求めた環境対策になっている。

○集落の道路は微妙なカーブと食違いの道路交差によって、白砂の細い道と緑の空間とで、集落景観を豊かにしている。

○屋敷配置は、掘り下げた敷地を有効に利用するため、主屋と炊事屋部分は一棟にしている。そのほか納屋、井戸など沖縄の伝統的な民家配置が合理的に構成されている。

○主屋の平面は、表座を居住空間とし、裏座に食料や種子の穀物類を収納する空間とした沖縄民家の古形を残している。

○小規模な平面をできるだけ広く空間利用するために、南と東に縁側、雨端が設けられ、内部空間と外部空間の役割を果たしている両方型住居の家構えであり、自然と調和した共生型の建造物群である。

○集落内には古くから生活用水として使用していた村共同井戸(むらがー)や祭祀の場である殿屋敷(とぅんやしき)の拝所も複数あり、集落の形成過程を今も大切に伝えている。

 

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