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フェローで学んだこと

岡村直樹(熊本大学医学部4年)

 

このフェローに参加して本当にたくさんのことを得ることができた。最初はタダでフィリピンにいけるし、途上国の様子を肌で感じれたらなあといった軽い気持ちで申し込んで(もちろん、多少は興味はあったよ)いざ、実際海外研修に選ばれてみると、逆に“知識もなく大丈夫かな?”と不安になったりしたけど、結局、初日から飲んでいた。僕の中では、夜のミーティングと呼んでるけど、フィリピンから帰ってきた日までずっと毎日やっていた。毎日参加してくれた人ありがとう。サンミゲル最高! 特に、プールサイドでやったあのミーティング(みんなの未来像について)はとても意義があり、この旅の中では一番に記憶に残ったシーンかもしれない。

そうそう、何を得ることができたかといえば、なんといっても11日間ともに過ごした仲間です。全く知らないもの同士、しかも、それぞれ個性の強いもの同士が集まって、最初はバラバラだったものが1つのグループとして活動していくことで、お互いのことも分かりグループとしての団結も強まっていく。これほどうれしかったことはなかった。かき乱した方のぼくがいうのもなんだけど...今回、特にグループでやっていくことの難しさを痛感させられた旅だった。

また、今回の旅での一番のテーマとなったことに、“何になりたいのか?”、“何をしたいのか?”、“自分とはいったい何なんだろうか?”など言い尽くしきれないほどの自分に対する疑間がでてきました。そして、旅の間ずっと考え、今も考え続けています。この旅に来るまで自分自身、ほんとうに透明で空っぽの状態であったことがよくわかり、自分にとても悔しかったです。しかし、そういった自分を見つめなおす機会を与えてくれて本当に感謝しています。こういう風に感じることができたのも、研修中のいろいろな人達との出会いにつきます。人から学ぶことを教わった気がします。

実際、この答えをすぐに見つけようとも思わないし、見つけられるとも思わない。しかし、常に考えて、かつ常に何かをやらねば何も変わらないと思う。だからこそ、自分の幅を広げるためにも、自分が興味を持ったもの、やりたいと思ったものにとりあえずぶつかってみることから始めようと思い、動きだそうとしている。そういった意味で、自分というものを冷静に、客観的に見ることが出来たいい旅でした。これを読んで、まだ行ってない人は、まず行ってみることをお勧めします。

 

 

 

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