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ホテルに戻ってからの私たちのミーティングでは以下のような意見が出ていました。

・CT、心電図など想像以上に医療機器が充実していたが、実際に有効利用されているのか疑問に思った。

・無料と有料の(病棟の)格差が見られた。無料の方では学生が実習(学習の場として)で利用していた。また、有料病棟に入院されているお金を持っている患者さんは、それなりの医療を受けている。

・手術器具を買ってこなければいけないなど、システムに差があった。

・待ち時間が長すぎて、患者さんがかわいそうだった。

・外来ではお金を徴収している部門がある。付き添いや家族に社会的部門についてソーシャルワーカーが24時間対応して相談を受けている。

 

この晩には、フィリピン大学の学生が私たちを外に連れて行ってくれて一緒に飲んだりしながら、いろいろな話をしました。私は広島でIPPNW(核戦争防止医師会議)の活動に参加しているのですが、フィリピン大学の学生の数人もIPPNWやAMSA(アジア医学生会議)などの社会活動や国際交流活動に参加していて、お互いの活動の状況などについて意見を交換しました。 (吉國)

 

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フィリピン大学病院にて

医学生の説明をきくメンバーたち

 

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フィリピン大学病院前にて

列をなして並ぶ患者さんやその家族たち

 

 

 

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