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解説・演目紹介

Descriptions

 

真言声明―理趣三昧―

真言宗豊山派迦陵頻伽声明研究会

 

仏教は、6世紀に朝鮮半島から日本へ伝えられた。中国をはじめアジアの諸文化を伴った仏教は、音楽はもちろんその後の日本文化の展開に大きな役割を果たした。日本仏教の聖歌を声明(梵唄)という。8世紀に中国から四箇法用(唄・散華・梵音・錫杖の四曲)が、9世紀には密教・天台・浄土の各声明がそれぞれ伝えられた。やがて日本語による曲も作られ、12・13世紀に音律・記譜法・楽譜集・演奏法(法式)・音楽観・伝承法が整備され、様様な流派が誕生した。今回は、真言宗の代表的な密教の儀式である理趣三昧の中から、インド`中国・日本でそれぞれ作られた曲を紹介する。最初に法螺貝が鳴り法要の開始を告げる。次で7世紀頃インドで作られた四智梵語讃を唱えながら入場する。次に中国製の云何唄と散華を。そして法要の中心となる理趣経を唱える。最初の勧請句は、日本の中曲音階で、後半の善哉・合殺とともに10世紀に寛朝により作曲された。

真言宗豊山派迦陵頻伽声明研究会は、真言声明家として人間国宝に指定された故青木融光大僧正の遺鉢を継いだ若手の声明家の集りである。弧嶋油昌を指南役に古典声明の伝承とともに、実験的な創作声明の演奏にも積極的に参画している。

(新井弘順)

 

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サムルノリと舞踊、太平蕭について

 

サムルノリは、本来「4つのちがった楽器を演奏する」という意味で、伝統的な農民の楽団を現代化したもの。使用楽器は杖鼓(砂時計型のドラム)、鼓(たる型のドラム)、小鉦(小さなゴング)、鉦(大きなゴング)。サムルノリの演奏方法は「耳の楽しみ」である座奏と、複雑な動きをともなうため「耳と目の楽しみ」である立奏の2種類ある。今回は特別に、シナウィという踊りと太平蕭(リード付きの木製による旋律楽器)が、サムルノリと共演する。

 

Samulnori with Sinawi Dance and Taepyungso

 

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サムルノリと舞踊

 

国立ミャンマー伝統歌舞団

 

ミャンマー国立伝統歌舞団は、ミャンマー文化省がミャンマーの伝統芸術を広く世界に知らせるべく、海外へ派遣、紹介している歌舞団。

1. ミャンマー・サインワイン

2. アピョード・ダンス

3. 「ダッサギリの言い寄りを拒否するシタ王子」

4. ビルマの竪琴

5. 「男の子の踊り」

6. 「ゾージー大臣」

7. 「ウ・シュエ・ヨーとドモーのダンス」

 

Union of Myanmer Traditional Music and Dance Troup

 

Myanmar National Traditional Music and Dance Troup was founded by union of Myanmar Ministry of Culture, Its purpose is to introduce the Myanmar traditional art all over the world. The Troup has many stages abroad.

1. Myanmar Saing Waing

2. The Appyodaw

3. Sita's Rejection of Dasagiri's Courtship

4. Myanmar Harp

5. Myanmar Marionette

6. Human Zawgyi and Marionette Zawgy

7. U Shwe Yoe and Daw Moe Dance

 

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国立ミャンマー伝統歌舞団

 

 

 

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