祝賀会で乾杯の挨拶をされる上智大学A. デーケン教授
アルフォンス・デーケン様の乾杯のご挨拶
今日、受賞された皆さん、本当におめでとうございます。
皆さんは、それぞれにすばらしいことをなさったわけですから、どうも私が一番ふさわしくない人じゃないかと思います。デーケンという名前も示すように、本当に何も“でーけん”。
けれども、今日私はとても嬉しいのです。皆さんのお働きによって、私たちの社会に、明るい温かい光が差し込んだのです。これから、私たちはみんな、もっと心の繋がりを大切にする社会を作るために、大きな使命感を持ち続けましょう。
皆さんのご努力が、こうして認められたということは、これからの日本の若い人たちにも、とても大きな励ましになることでしょう。
私の母国ドイツには、非常に美しいことわざがあります。「ゲタイルテ フロイデ イスト ドッペルテ フロイデ」。皆さんは、もうドイツ語がよくおわかりだと思いますが、念のために日本語で言いますと、「共に喜ぶのは、2倍の喜び」です。
今日の私たちの喜びが、一緒に喜ぶことで、2倍、3倍とふくらんで、多くの人の心を温かく結び合わせ、地球の隅々まで行き渡りますようにと、願いながら、乾杯の音頭をとらせていただきます。
「皆さん、本当にありがとう。心から、乾杯!」
(表彰選考委員)