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平成11年の東海海域(第四管区管内)における海難の発生状況

第四管区海上保安本部航行安全課

 

1 平成11年の東海海域における要救助船舶(救助を必要とする海難に遭遇した船舶)は、79隻で前年に比べ15隻減少しています。

 

2 要救助船舶79隻を用途別にみると、プレジャーボート等(モーターボート、ヨット、水上オートバイ、遊漁船等のレジャー船舶)が30隻(38%)と最も多く、次いで漁船22隻(28%)、貨物船13隻(16%)の順となっています。

過去10年間でも、平成6年を除き常にプレジャーボートが一番多い状況となっています。

 

3 海難の種類別にみると、衝突が20隻(25%)と最も多く、次いで乗揚げ15隻(19%)、機関故障14隻(18%)の順となっています。

平成11年の特徴としては、前年に比べ衝突が増加しワースト1となったものの、プレジャーボート等においては相変わらず機関故障がワースト1になっています。

 

4 原因別にみると、見張り不十分(15隻、19%)、船位不確認(6隻、8%)、居眠り運航(4隻、5%)等といった運航の過誤によるものが43隻で全体の54%を占め、さらに、機関取扱い、火気取扱い不注意等を加えた人為的要因によるものは58隻と、全体の73%を占めています。

 

5 これら要救助船舶のうち、死亡・行方不明となった人は10人で、前年に比べて1人増加しています。

 

 

 

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