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5. 推進員の声 -会誌から-

全国に広がる推進の数は現在570名であるが、その配置は広い地域に1〜2名と少なく、各推進員は日々の活動に伴う疑問や不安感、意見等を持ちながら、それぞれの状況の中で積極的に周知啓発活動を行っているところである。

推進員のみなさまの連携を深め、今後のみなさまの活動の参考としていただくために、各地で発行している会誌から、本活動に対する推進員のみなさまの率直なご意見、ご感想を紹介することとしたい。

 

クリーンアップ作戦に参加して 小樽支部 行貞宣伝推進員

去る9月9日、一管本部、小樽保安部及び釣り団体合同での東小樽海水浴場のゴミ拾い作戦に参加させていただきました。

普段は孤独な巡回で、時には不愉快な思いをしている中で、当日、本部長、警救部長、小樽部長をはじめ幹部の方々、職員及びご家族の方々、並びに釣り団体の方々等総勢70余名の皆さんの中に入れていただき、久々に連帯感に浸り、額に汗しながら楽しくやらせていただきました。

この海水浴場は、小樽港の側にあり、水のきれいなことなどから海水浴が盛況で例年大賑わいであります。その割にはゴミの量が少なかったように感じましたが、このオフの時期、おそらくは地形状、風が強く、波も荒いことから飛ばされたり、波に持っていかれたのでしょう。清掃は約1時間で終わり、用意していただいたジンギスカン、おにぎりの味はまた格別でおいしくいただきました。

参加された皆さんや海保においては、例年この種ゴミ拾い作戦を行っておられるとのことですが、海保ばかりでなく、他の環境保全機関、団体の参加を得て、強調を図ることにより、一般市民に対する環境保全思想の普及、啓蒙活動がさらに進展し、延いては海洋環境の保全につながるものと思われます。

また、政府の教育国民会議において中高校生に対する奉仕活動の義務化を検討されているようですが、まことに結構なことであり、更に加えて小学生に対しても海洋環境保全教育と共に海岸などのゴミ拾いボランティアをお願いすることにより、環境保全思想の浸透定着が期待でき、大いに取り組んでほしいものと考えています。

(北海道地区会誌「きたきつね」第9号)

 

雑感 太平洋は久遠に美しい 福島県支部 小林健四郎推進員

平成5年11月、小名浜海上保安部よりお話があり、海洋汚染防止推進員としてのお手伝いが始まりました。

その日から毎日が、愚直に縞麗な海を残そうと突っ張りにも似た生活が始まりました。釣り人、地元の魚屋さん、海事関係企業、あまつさえ自分自身が所属する会社とも、時には対峙しながら、どうすれば美しい海を後世に残すことができるのかを思い続ける毎日でした。

 

 

 

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