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3. 会議・講習会の開催

(1) 推進員連絡会議

支部ごとに、推進員、統括推進員、所轄海上保安部署長、担当官等関係者の参加のもと、「推進員連絡会議」を開催した。

会議では、所轄海上保安部署の担当官から、所轄管内の海洋汚染発生状況(海上環境事犯事例)及び指導・取締り状況等について説明を受けたほか、所属する推進員一人一人が、これまでに行ってきた海洋環境保全活動状況について報告を行い、その反省点に基づいて、今後の活動方針等について活発な討議を行った。

会議の開催にあたり、海上保安庁の協力を得て、巡視艇による湾内の視察や航空機による上空からの海洋状況の視察を実施して、巡視艇・航空機乗組員から具体的な状況説明を受けた支部もあり、日頃、推進員の目に触れることのない海域の状況などをより詳細に知ることができ、推進員にとって大変有意義なものとなった。

会議では、推進員から、海事・漁業関係者のみでなく、釣り人、プレジャーボート関係者など海洋レジャーを楽しむ一般市民に対する周知啓発に加えて、次世代を担う小・中学生を中心とした子供たちへ幅広く海洋環境保全を訴える必要があるとの声が多く聞かれるとともに、実際の活動状況も、小学校での海洋環境教室など児童を中心に行われていることが伺えた。

また、徳山支部の会議では、「漁業関係者の中には法規を知らなかったり誤解をしているものが多い」との意見が出されたことから、徳山海上保安部が海洋環境保全について啓発することとなり、管内18漁協に漁業系廃棄物を適正処理するよう文書で要請を行った。漁協幹部から「親切丁寧に指導してもらったので、違反しないよう組合員に指導したい」との回答があった。文書には、海の浄化能力は無限ではなく気付かないうちに汚染が進むことへの理解を求め、海の汚染に関する適用条文や構成要件、罰則などを書いた法規一覧表をわかりやすく掲載した。

なお、会議開催支部は92支部・1地方本部、開催状況は(表-3)のとおり。

 

〔主な会議議題〕

1]平成11年度事業の実施状況

・全国及び管内の海洋汚染の現状について

・海上環境事犯の取締り状況について

・推進員の活動状況について

2]平成12年度事業の実施計画

・環境関係行事等の開催について

・周知啓発活動の実施について

 

 

 

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