国際会議報告
第14回国際船舶海洋構造会議 (ISSC 2000) 開催報告
日本造船学会ISSC 2000実行委員会
1 はじめに
会議概要
第14回国際船舶海洋構造会議 (ISSC 2000) を主催したので、以下にその概要を報告する。
開催期間:2000年10月2〜6日
開催地:長崎県長崎市
会議場:長崎ブリックホール
本会議参加登録者数:225名(24カ国)
同伴者登録数:37名
本会議の目的は、船舶海洋構造物に作用する荷重、応答、強度および設計に関係する諸問題についてテーマ別に構成された16の技術委員会が当期3年間の全世界における顕著な研究成果を研究動向として報告するとともに、この報告書について討論を行うことにある。さらに、技術委員会の報告は、今後の研究の進め方についても勧告を行うこととなっている。日本は、1970年に議長国 (Chairman:吉識雅夫東大教授、Secretary:金沢武東大教授)として第4回会議を主催したが、今回30年振りに再び議長国 (Chairman:大坪英臣東大教授、Secretary:角洋一横国大教授)として第14回会議を主催した。
国際船舶海洋構造会議 (ISSC) の運営主体はISSC理事会にあるが、本会議開催の準備は議長国日本の責任となるので、造船学会の内部に日本組織委員会(吉田宏一郎委員長)と日本実行委員会(大坪英臣委員長)を構成し、開催準備に当った(表1参照)。実行委員会は1998年に発足し、ISSC 2000理事会事務局引継から2001年のプロシーディングス第3巻の刊行までの約3年間、表2に示す6つのWGによりその活動を行った。本会議開催のために運輸省、日本財団、長崎県、長崎市並びに主要造船各社からのご支援を得ることができた。