小さな村の大家族
このあたりの高校は、村や町の高校として地域との結びつきが密接で、それぞれの行事で協力する体制がとれています。また、「学校だより」が、村の広報紙と一緒に毎月配布され、学校の様子を知ることができます。そのようななかで、ボランティア活動をはじめとして、高校生が地域の福祉活動に参加する機会も多いようです。クラブ活動の一環であるボランティアクラブでは、定期的に特別養護老人ホームや保育所を訪問して、ゲームをしたり行事に参加したりしています。そして夏休みに社会福祉協議会が主催する介護体験では、一般の高校生もデイサービスや、ホームでの介護を体験しています。また、村の行事の際に車椅子による移送や託児に高校生がボランティアとして協力する姿もよく見られます。
核家族化が進み、家庭内で高齢者や乳幼児と接することが少なくなっている現在、地域の中で触れあうことで、お互いの理解、思いやりを自然に育てていくことができる、このような小さな村ならではのつながりの大切さをつくづく感じています。