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晩酌には缶ビール(350ml)一本を飲んでいましたが、それも少し控えました。残業時間になると、つい菓子類を口にしていたのですが、これも控えました。

そんなこんなで特別無理をすることなく、少しの我慢をしながら毎日データ入力を行ううちに、体重の減少が楽しみになってきました。目標までの線を目標に、それをオーバーすることがないよう気をつけながら。明日は2回目の指導日、今朝の体重は73kg。

昨晩プリントアウトしたデータとグラフを携えてLPCへ。データとグラフをお見せしたところ、寄崎先生はビックリされたご様子で、栄養指導もいただきましたが、ついパソコン談義に花が咲いてしまいました。先生からデータファイルを要望されましたが、当日は持参しておらず、後日届けようと思ったのですが、もしやと思い「先生はメールアドレスをお持ちですか」とお訊ねしたところ、顔写真入りでメールアドレスが記述された名刺をいただきました。「ではファイルを添付して送ります」と約束をして、次回の予約をしました。

 

電子メールによる栄養指導

寄崎先生のお話によると、忙しくて度々LPCへ栄養指導に出向けない方とは、iモードを用いて食事内容と体重の報告をいただいているとのことでした。私自身仕事の中で電子メールは日常のものとなっており、就寝前にメールを再確認することが日課です。食事のデータを記録するとともに、週二回ほど先生へのメール送信がはじまりました。診療報酬のことも少しは気にかかりましたが、細かな指導をすぐにいただき、私の体重が減ることをご自身のことのように喜んでいただける返事をいただくと、頑張ろうの気持ちが湧いてきて、続けることができそうだと実感しました。まるで子供の頃に学校の先生から褒められることが嬉しかったように。

2ヵ月が過ぎる頃になると、順調に減っていた体重が時として目標ラインをオーバーする日が出てきました。

3回目の栄養指導を受けにLPCへ。メールでのやりとりの中で貧血の心配をされ(本人はその気配も感じていないのですが)、血液検査の予約をしていただき、採血のあと栄養指導室へ行きました。

10日前まで69kgまで下がった体重が、あっという間に71.4kgへ跳ね上がってしまいましたが、先生の「人間だもの、そんなの当たり前よ」の一言で、またまた救われた気がしました。

数日後、先生から血液検査の結果と、『教育医療』3部と、この原稿依頼が届きました。検査結果は改善されていました。

 

目標達成、次回LPC人間ドックまで

体重が減ってくるに従い、変化の振幅が大きくなってくるのが見えてきました。しばしば目標ラインを越えることもありましたが、なんとかコントロールできる範囲で経過しました。平日はどうしても自分でコントロールできる範囲が狭くなってしまい、月曜から体重が増え始め、コントロールしやすい週末や休日は減少する変化のグラフとなっています。家族や会社の同僚にもグラフを見せて、後には退けない状態に自分を追い込むことをしたせいか、周りも少しは気遣ってくれ、飲みに行く回数も少し減りました。

指導を受け始めてからちょうど3ヵ月、その朝の体重は68.4kgでした。先生の指導のおかげで目標を達成することができました。先生は今ではすっかり私のメール友だちのひとりです。とにかく一年間は寄崎先生の栄養指導を継続してみようと思っております。目標は27歳時の64kg、または標準BMIとなる体重ですが、今の食生活を続けてどこで体重が安定するかをまずは見てみたいと思ってます。

自宅にいながら栄養指導が受けられる電子メールを使用した栄養指導。診療報酬に関する法的問題は残っていますが、より沢山の方々が利用できるように願っております。

 

コメント

男性の肥満増加傾向で、人間ドック後の栄養指導が増えています。40歳代からの挑戦、異常値が出てからでは遅いと受診者に呼びかけています。しかし、多忙な現代人は通院もままなりません。そこで田中さんとは、Eメールを用いて栄養相談をはじめました。週2回の報告の中には、「今日は飲み会です」とか「クリスマスのイルミネーションがきれいです」という一言が書き添えられて、楽しみも増してきました。私はメールの新米ですが、来所困難な方には、メールでアドバイスをしています。

栄養士 寄崎靖子

 

 

 

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