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体験記

なんとか目標体重に

田中雅司

 

減量のきっかけ

毎年恒例のLPC半日人間ドック日。受診を始めたのが27〜8歳の頃ですから、17年になります。受診のきっかけは、当時私の所属する部門がLPCの自動化健診システムを構築しており、上司から、健康保険組合の補助が出てLPCの半日人間ドックが受けられることを聞いたことです。「サラリーマン、身体が資本」と思っていた私は、これ幸いと特に抵抗なく受診の申し込みをしました。会社での健康診断で一度不整脈を指摘されたことはありますが、それまで大病に見舞われることなく、病のことなど頭の中になかった私ですが、25歳を過ぎたら、年に一度くらいはきちんと身体の健康状態をチェックしなくてはと思いはじめた時期でもありました。

当時の受診結果は当然のように何事もなくすべて良好でした。しかし、30歳を過ぎてから徐々に体重が増加、17年間に12kgも増えて、受診結果の中でも肥満に関する所見が指摘されるようになりました。私自身も体重のことは常々気になっていたのですが、忙しさを理由に、運動もそれなりに継続していたこともあり、放置していました。

いつものように、各検査を受けて、岡崎先生の結果報告は「他は問題ないけど、総コレステロール、善玉・悪玉コレステロール、中性脂肪、γ-GTPが基準値ギリギリだね。体重は減らさないとね。そろそろ栄養指導をやってみようか」というお言葉です。私なりにコントロールしてきたつもりですが、やはり現実を目の前に突き付けられてしまうと観念せざるを得ない状態になり、「はい」の一言です。

 

はじめての栄養指導

寄崎靖子先生から栄養指導を受けることになりました。私は初対面だと思っていたのですが、毎年1回しかLPCに来所していないのに、先生は私の顔を覚えていてくれました。そのことで私の気持ちはなごみ、過去の診断結果を見ながら3ヵ月後の目標体重をコミットしました。「69kg!」まずは、70kg以下に戻すこと。これが長年私が抱いていた目標体重です。ただし内心では69kgはチョッと辛いかなと感じていました。当日の体重は75.8kg、目標までマイナス6.8kgの減量です。それも3ヵ月で。今まで本格的に減量をしたことのない私にとっては、とても高いハードルに思えました。

・毎朝朝食前に体重を量る。

・3ヵ月の体重をグラフにする。

・食べたものをメモする。

・間食は極力しない。

・甘いものは極力口にしない。

決めたことはこれだけでした。

次回の予約をして当日の指導は終了。渡されたグラフに、先生が引いた3ヵ月後69kgへ向う直線が「頑張ってね!」と言っているようでした。

 

パソコンでの記録

帰宅後、風呂の脱衣場に置いてあった体重計を部屋に置きました。起床後、朝食を摂る前に着替をする習慣になっていますので、ここに置けばまずは量り忘れることはないでしょうと。また持ち帰ったグラフに3ヵ月の日付を記入しました。

ここでふと、手書きでグラフを書くよりパソコンで管理したほうがグラフも描けるし、綺麗に表示できると気付き、表計算ソフトでデータを入力するようにしました。職業柄と趣味でパソコンとの付き合いは長く、表計算ソフトは日常業務で使用しております。体重計は体脂肪率も計れる機種です。朝パソコンを立ち上げて入力している時間はないので、体重と体脂肪率、一日に食べたもの、口にしたものをメモに記入、帰宅後パソコンにデータを入力する毎日がはじまりました。当初は食べたもののメモを取り忘れ、思い出すのに苦労しました。あらためて、自分が何を食しているのか意識していないものだと痛感しました。

指導事項を守って1週間。食べる物と食べる量に気を配って計測し続けてみると、なんと74kgまで減っていました。少し気を許すと、すぐに1kgの変動があることも分かってきました。役職柄、飲みに行くこともあります。お酒はビール一本あればすみますが、つまみ類につい手が伸びてしまうところを少し我慢するようにしました。

 

 

 

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