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余談ですが、パルメザンチーズは3〜5年熟成させる必要があるため、担保物としてその間の資金を銀行から借り入れることができるのだそうです。

このような高カロリーな昼食をとりましたから夕食前の血糖値が212は無理もない結果だと推測しています。しかし、この日の夕食は野菜のみに固執し、寝る前の血糖値は103まで下がりました。

 

15日(朝食前147/夕食前110)

午後3時ミーティングの後、ミラノからフランクフルト経由でハノーバヘ移動し、中央駅から鉄道を乗り継いで、夜10時くらいに宿泊先へたどり着く。この時間で、駅舎を除いたらほとんど明かりはありません。タクシーに乗り宿泊先の民宿へ。そして予想通り、民宿のオーナーが出てくるまで、長い間外で待たされました。しかしこれはドイツの田舎町ではよくあること。オーナーの生活のリズムを妨害しないように。オーナーもゲストの時間は束縛しません。この日の夕食前の注射は、移動中の電車のトイレで済ませました。

 

16日(朝食前124/夕食前114)

朝、雪模様。セルフサービスの朝食をとる。我々2名を除いて、ほとんどが老夫婦。バッドザルツウフレというこの町の名前からも想像できるように、温泉(冷泉)地。湯治客、保養客というところでしょうか。

 

17日(朝食前121/夕食前92)

 

18日(朝食前90/夕食前136)

帰国当日、雪を見込んで予定より早めに出発。

ハノーバの空港に着いてみると、乗るはずの便が雪のためにキャンセルされていました。時間はたっぷりありますが、選択は次の3つです。1]他のフライトへ変更する。2]電車でフランクフルトへ行く。3]当日帰国をあきらめる。

朝民宿を早めに出発したのが幸いし、予約していた前の便に空席がありました。しかしフライト状況が乱れており、結局出発したのは予定便と同じ時間でした。さらにようやくたどり着いたフランクフルトでも、5時間ほどを待たされ、ようやくの帰国となりました。

今回、初めてRタイプ(速効型)のインシュリン注射を3回とNタイプ(中間型)を寝る前に1回、注射をしながらの出張でした。朝食前と寝る前は、すべて宿泊先の部屋の中。それ以外は、レストランや飛行機、また電車のトイレの中。特に普段と変わったことではありません。普段でも人前で注射することは、自宅を除いてありません。今後も経験することはないと思います。

注射を射ち始めた頃、できるだけそのことが日常的な行為、習慣になるようにと思っていたことがありました。しかし今では、少し無理なことは、あえて非日常的な行為として時間の流れを時々中断させる方が持続させられるのではないかと思っています。海外出張も、非日常的な行為として、ボケ防止に今後も続けていきたいと思っていす。5月下旬から2度目の海外出張も予定しています。

最後に、同行者や留守宅家族に心配をかけ、気を使わせ、不便をかけたと思いますが感謝しています。

 

コメント

浅田さんがインシュリンの自己注射をはじめてから最初の海外出張でした。注射器と血糖測定器を持って、どんなふうに血糖測定や注射をしてこられたかを聞きました。日本にいる時と同じように1日2回、指先から採血をして血糖値を測定、4回のインシュリン注射を欠かさずしていたようです。またインシュリン注射のタイミングは早すぎると低血糖をおこしやすく、レストランで注文してから、清潔なトイレをさがして実行していたようです。食事制限や運動も上手に取り入れ、自己管理の優等生で、元気はつらつとしておられます。帰国後の検査結果も良好でした。

 

○帰国後の検査値

空腹時血糖 154mg/dl

グリコヘモグロビンAIc 5.5%

尿糖 (-)

栄養士 寄崎靖子

 

 

 

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