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表3 せん妄と痴呆の鑑別

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状態は可逆的

急性期と慢性期と分けましたが、すべての病気に共通していえることですが、急性期から慢性期への一方通行ではないのです。慢性期の人は、常に急性変化を来しうるもろい平衡状態にあります。つまり、痴呆という慢性期の欠落状態にある人はせん妄という急性症状をいつでも起こし得るのです。それはたとえば人工透析を受けている人がささいなことで腎不全になるのと同じです。慢性期はポンと急性期に移行しうる。その原因は次項でみていきます。

 

 

 

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