むすび
欧州諸国の小都市に“小さくとも魅力あふれる街づくり”を学ぼうというこの事業は2回の事業によってすでに黒部のまちづくりに相当な刺激とヒントを与えてくれました。地方の活性化が問われる今日、地域問題を考えれば考えるほど国際的に視野を広げて見聞きする必要があると実感します。その意味で、国内諸都市のまちづくりに地域文化を通じた草の根国際交流を定着させようというこの支援事業はきわめて意義深いものであったと存じます。これまでにご指導賜りました国土交通省(運輸省)、富山県、黒部市、日本財団、交通エコロジー・モビリテイ財団、国際観光振興会(JNTO)ほか関係各位に心から御礼申し上げたいと存じます。
第3回事業も本報告書に計画案を記していますように実施します。第4回以後も草の根国際交流の精神を活かしつつ“まちづくり国際タウンミーティング”のような方式で継続実施できればよいと思っています。
繰り返し申しますが、黒部の草の根事業はわずか2回ながら黒部のまちづくりが得た収穫はまことに大きいものがあります。これらの収穫をどのように活かして行くか問われます。官民を問わず協働して成果に結びつけたい。これが今後の私たちの課題であると認識しています。そして地域活性化に貢献できればと願っています。
末筆ながら、お世話いただきました各位に重ねて御礼申し上げますとともに、これからもご指導をお願い申しあげ、結びの言葉といたします。
平成13年2月15日
黒部まちづくり協議会
会長 吉田忠裕
