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(VI) 黒部のまちづくりの実践に活かしたいこと

 

(イ) 何よりもまずわれわれは我がまちを知ること。わがまちのよいものを探そうではないか。新しいものばかりがよいのではない。古いものには、えもいわれぬよいところがあるはずである。日本の戦後50年の破壊と新築、町も村も都市計画と構造改善で、形が一新した。機能的ではあるか、心の落ち着きはいかがか?われわれ市民はわがまちには誇れるものがないという自信無さをやめて、考え方を変えよう。

(ロ) まちにはセンターが必要であるわがまちの中核を探そう。それぞれの地区の中核を何にするか。なければつくる、黒部市の中核、三日市のセンター、生地の象徴、石田のシンボルは?

(ハ) 今後行政(市)の果たすべき役割はきわめて大きい中央政府の補助金行政は全国画一化建設政策であり、時代に合わなくなっている。地域特性と自主性を失わせるし「地方分権」は地方主権という言葉に言い換えて重く考えなければならない

(二) 意識改革市民運動とともに、中核が見つかったら地区毎にその核を育て膨らます。景観条例か必要になってくるかも知れない。わがまちのよいところを保存しつつさらによくしていくのであり、住民の深い理解(コミュニティヘの権利義務)と自主的行動が望まれる。

 

 

 

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