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3. 訪問地

訪問地はドイツウルム市、オランダスネーク市の2都市としたい。

日程と費用の関係と、上記の研究課題を効率的に調査するにはウルム市とスネーク市が適当と考える。

ウルム市は、南ドイツの人口11万5千人の都市。第2次世界大戦で中心街の8割が破壊された。戦後復興に際し歴史建造物を再建補修して中世の伝統を保ちつつ、緑や水により市民の暮らしに潤いを与える都市空間づくりに努力しており、観光客にも人気がある。街づくりには総合都市デザインが必要であると力説された。その実際を見聞する。

スネーク市は、オランダ北部の人口3万人の都市。中心街が運河に囲まれた水の街。古くから緻密な都市計画のもと市民が買い物やレジャーを楽しめる都市空間づくりに努力し、結果として観光客にも魅力的な都市となっている。黒部市と姉妹都市提携30年になるが、一般のスネーク市民は黒部に対する関心が高いとは決して言えず今回の訪問で黒部の都市計画やまちづくり活動のプレゼンテーションを実施するなど、草の根交流の拡大に努めたい。

 

4. 人数・対象

今次派遣事業は今後の継続的な草の根交流のきっかけとなることを狙うものであり、出来るだけ多く、最低10人程度の派遣としたい。対象者として、黒部まちづくり協議会、黒部市観光協会メンバーのほか行政(市)の都市計画担当者にも参加を依頼し黒部市の都市計画について報告し、また専門の立場から欧州の事例を研究して頂き今後に活かすこととしたい。

 

5. 時期と日程

平成12年11月上旬、約10日間とする。

 

 

 

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