黒部は、黒部川の水との闘いの歴史を持つ一方、豊かな水が農業や工業を育ててきた。この豊かな水に親しみ、楽しむ「名水の里」づくりを目指している。また、地理的に多種の桜の植生域にあたり、1万本の桜植樹運動やガーデニングなどの街角花いっぱい運動を展開している。これらのことから市民の意識も醸成しやすい「水と花」をキーワードとし、黒部における魅力づくりについて議論を深めることとした。
その上で、この事業を3段階にステップを踏んで実施することとした。即ち
1] ステップI:
「黒部セッション・基礎編」
「知る・学ぶ」をキーワードに、欧州小都市から関係者を招請し、まちづくりについて話し合う
2] ステップII:
「海外セッション・体験編」
「見る・考える」をキーワードに、実際に欧州都市を訪れタウンミーティングを通じ交流を深める
3] ステップIII:「黒部セッション・応用編」
「実験する・活かす」をキーワードに、学んだことを黒部に活かすことを考える
D. ステップI「黒部セッション基礎編」(知る・学ぶ)の実施内容と成果
(詳細は「実施報告書」参照)
1. 日程:平成12年4月13日(木)…4月17日
2. 項目:
市内視察(4/14)
草の根国際交流花見会(4/14)
国際タウンミーティング(4/15)
夜なべ談議(4/15)
ホームビジット(4/16)
送別交流会(4/16)
3. タウンミーティングから学んだこと
1] まちづくり―まちづくりは市民にとってよいまちを市民合意でつくること。まちづくりの半分は市民のために、半分は観光客のために行うもの。
2] 観光―観光客の多く来るまちがよいまちであるという明快なコンセプトをもって強い意志で観光政策に力をいれている。