(2) 新規開発費用の低減と一般商船による経済的メリット
今後、本観測システムと同様の観測システムを増設する場合、本事業による1観測あたりの費用約580万円に比べ約70万円、また省力化を進めると、さらに約100万円の費用低減となる見込である。表2.7-1 に観測費用の実績と今後増設する場合の見積を示す。
また本事業と同等の観測を海洋観測船で実施するとなると、1観測あたり約6,800万円(400万円*/1日×17日)のチャーター費用が発生する。
*1500〜2000tクラス(航行区域が「遠洋区域」である観測船の平均的な大きさである)の観測船1日のチャーター費用は400万円程度である。
この様に一般商船による海洋観測は経済的にも大きなメリットがある。