図2.2.2-1 二酸化炭素測定装置
分析部の検出器には、非分散型赤外検出器(NDIR:Non-Dispersive Infra-Red gas analyzer Fisher-Rosemount GmbH&Co.製 MLT3.1型、分解能は0.02ppmv)を使用した(図2.2.2-2)。大気および海水試料の測定間隔は、5分以上で任意に設定することができ、将来的には測定密度の高い観測にも対応可能である。NDIRは相対測定の分析計であり、標準ガスによる出力との濃度の較正が必要である。
図2.2.2-2 非分散型赤外検出器(NDIR)
標準ガスには、異なる4つの濃度の標準二酸化炭素ガス(272ppmv、330 ppmv、360ppmv、405ppmv)を用いた(図2.2.2-3)。標準ガス濃度検定は、気象庁において船舶搭載前後に「WMO mole fraction scale(1995)」で行った。標準ガスの濃度検定および、NDIRの較正方法の詳細については2.3.3項に後述する。
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