日本財団 図書館


2. 輸送コストとCO2排出量

(1) 輸送業務分担と輸送コスト(港湾指定引取場所→リサイクル工場)

港湾地区に隣接した港湾指定引取場所からリサイクル工場までの家電リサイクル品の流通過程の業務分担は表7.13に示すとおりである。

○港湾指定引取場所

港湾指定引取場所では、第4章1.4]で示したように「販売店又は自治体から持込まれた家電リサイクル品の検収」「家電リサイクル品の品目別仕分」「家電リサイクル品のコンテナへの積込、コンテナヤードでの一時保管、在庫管理」「コンテナの船積作業」などの業務とそれに伴うコストが発生する。これらの業務は港運業者が行うことになる。

○海上輸送

海上輸送は港湾指定引取場所からリサイクル工場最寄港湾までの船舶輸送とその輸送コストが発生する。海上輸送は海運業者が行うことになる。

○港湾保管詰替場所

リサイクル工場最寄港湾でのコンテナの船卸を行い、リサイクル工場にドレージするまで港湾保管詰替場所に一時保管する。また、リサイクル工場で荷卸を終えた空コンテナの持帰り、船積するまでの一時保管、管理を行う。これらの業務は港運業者が行うことになる。

○陸上輸送

港湾保管詰替場所からリサイクル工場までのドレージはトレーラによる陸上輸送を行うことになる。リサイクル工場では家電リサイクル品の取卸を行い、空コンテナを港湾保管詰替場所に持帰る業務となる。これらの業務は陸運業者(ドレージ業者)が行うことになる。

 

表7.7 輸送業務分担(港湾指定引取場所→リサイクル工場)

093-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION