イ. 家電リサイクル品の取卸作業
O社リサイクル工場における家電リサイクル品のコンテナからの取卸作業は、リサイクル工場の作業者5名でオーダーピッカー、リーチフォークリフト、クランプフォークリフトを用いて行った。
取卸作業データによると、家電リサイクル品のコンテナ取卸時間と作業者数から、家電リサイクル品1台1人当たりの取卸時間は約1分になる。
・家電リサイクル品1台1人当たりの取卸時間:約1分
この結果から、荷役機器の条件などの不確定な要素があるが、家電リサイクル4品目混載の場合のコンテナからの取卸の作業原単位の目安とすることができる。
家電リサイクル品を国際海上20フィートコンテナから無梱包・バラで取卸作業を行った結果、比較的効率的な作業を行うことができ、海上輸送システム利用上の障害とはならないことが確認できた。
2] コンテナ荷役作業
ア. 船積作業
ルート1・2は内航コンテナ船、ルート3は台船、ルート4はフェリー、ルート5は陸上トラックにより国際海上20フィートコンテナを使用して実証実験を行った。コンテナの船積、船卸、トレーラへの積載などの作業は問題となるようなこともなく順調に行うことができ、海上輸送システム利用上の障害とはならないことが確認できた。
各船積港のコンテナ荷役作業データによると、コンテナ船積時間はルート1・2ではコンテナ1TEU当たり11分、ルート3では6.3分であった。
○コンテナ船積時間
・ルート1・2(内航コンテナ船):コンテナ1TEU当たり11分
・ルート3(台船):コンテナ1TEU当たり6.5分