第7章 まとめ
1. 実験結果のまとめ
(1) 荷役作業
1] 家電リサイクル品積卸作業
ア. 家電リサイクル品の積込作業
各ルートともテレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンの家電4品目を混載、バラで国際海上20フィートコンテナにより輸送した。内航コンテナ船、台船、フェリーの各ルートではテレビとエアコンの一部をユニット機器に積込み、コンテナ扉口にユニット機器を積載した。
積込現場での荷役作業の多くは、パレット積した家電リサイクル品をフォークリフトでコンテナ内まで持込み、コンテナ内で作業者が手荷役で荷卸、積付を行うという方法を取った。
神戸港では、クランプフォークリフトで冷蔵庫と洗濯機の積込作業を行った。この方法はクランプフォークリフトで冷蔵庫又は洗濯機を挟んで直接コンテナ内に積込むので効率的な作業が行うことができた。
積込作業データによると、家電リサイクル品のコンテナ積込時間と作業者数から、家電リサイクル品1台1人当たりの積込時間は約3分になる。
・家電リサイクル品1台1人当たりの積込時間:約3分
家電リサイクル品を国際海上20フィートコンテナに無梱包・バラで積込作業を行った結果、比較的効率的な作業を行うことができ、海上輸送システム利用上の障害とはならないことが確認できた。