そのうち北海道は道内の内々流動だけである。東京都では輸送トン数が多い方から着地をみると東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪府の順となっており、東京都の内々流動が全体の83.0%を占めている。
(3) 海運と自動車の違い
廃棄物の海上輸送は、自動車輸送に比べて広域輸送が行われており、神奈川県の海運における発輸送トン数をみると、到着地の上位に北海道(4位)、福岡県(5位)が入っている。
一方、東京都の自動車における発輸送トン数のうち、到着地の上位には東京都の他に千葉県、群馬県、埼玉県、栃木県の関東近県で占められている。着輸送トン数も同じような傾向を示している。
(4) 輸送機関分担の傾向
廃棄物における平成5年度と平成10年度の輸送トン数の伸び率を比較すると、海運は平成5年度に比べて1.85倍に輸送トン数が増大しているが、逆に自動車は0.95倍に漸減している。海運の輸送トン数のシェアは僅かであるが自動車に比べて海運の利用が増えていることを示している。