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高齢者・障害者等の海上移動における問題点に関する調査研究調査報告書

 事業名 高齢者・障害者の移動円滑化に関する調査研究
 団体名 交通エコロジー・モビリティ財団 注目度注目度5


III-2. 海上交通における緊急時対応の課題の整理

III-2-1. 高齢者や障害者等の乗客に対する緊急避難時における情報伝達方法の課題

1] 高齢者や障害者等の乗客に対する緊急避難方法と緊急時の情報伝達方法についての検討が必要

2] 特に視覚障害者と聴覚障害者に対する的確な情報伝達方法について検討する必要がある

 

緊急避難方法と緊急時の情報伝達方法についての情報伝達方法については、一般に緊急避難放送等の音声による伝達が主体となる。

しかし、聴覚障害者にとってはこうした音声情報による情報伝達を認識することができないため、大型の船舶等では船室に取り残されるリスクがある。一方、視覚障害者にとっても周囲の状況を視覚的に認識できないため、取り残されるリスクはある。

こうしたことから、文字情報による緊急避難情報の伝達装置の設置や乗務員への手話による緊急避難情報伝達研修の実施、点字による避難経路表示等について検討しておく必要があると考えられる。

また、特に視覚障害者は緊急時のみならず急激な周囲の環境の変化に対して心理的にパニック状態に陥りやすいことを理解し、適切な情報伝達の方法について検討していく必要があると考えられる。

 

III-2-2. 高齢者や障害者の乗客に対する緊急避難時における人的介助方法の課題

1] 緊急避難時の高齢者や障害者等の人的介助による避難誘導の方法についての検討が必要

2] 車いす使用者の避難方法については、車いすでの避難は不可能なケースも想定されるため適切な人的介助方法の検討が必要

3] 視覚障害者についても、自力での避難は難しいと考えられるため、適切な人的介助方法の検討が必要

 

緊急避難時の高齢者や障害者等の乗客の避難誘導については、自力での避難は難しいものと考えられる。特に車いす使用者が車いすで避難することは船体が傾いたり、船内の施設が破損して避難路をふさいだりした場合には不可能となると想定される。

また、視覚障害者も自力での避難は難しいと想定される。

さらに、大型船舶から避難シューターによる救命いかだに避難する場合は、現在の避難器具では乗務員が抱きかかえて避難シューターに入る方法か避難シューターの上部と下部でそれぞれ乗務員が連絡を取り合い介助する方法のいずれかになると考えられる。

こうしたことから、乗務員がおぶって避難させる等の人的介助による避難方法についての検討が必要になると考えられる。

 

 

 

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更新日: 2019年12月7日

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