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I 事業の概要

 

ここでは、講座の開催主旨、実施に至った経緯、講座の概要、主な学習内容等、「交通ボランティア体験講座」の概要について説明します。

 

1. 交通ボランティア体験講座の開催主旨

 

日本は世界でも例のないスピードで高齢化が進み、2015年には、4人に1人が65歳以上という超高齢社会をむかえます。また、ノーマライゼイション(障害のある方も家庭や地域で通常の生活がおくれるような社会をつくるという理念)の浸透により、障害のある方々の自立と社会生活への完全な参加が強く望まれてきています。

高齢者や障害のある方々にとって、鉄道などの公共交通機関を利用して外出することは大変な苦労が伴います。平成12年から交通バリアフリー法がスタートし、鉄道駅等の旅客施設や車両等についてバリアフリー化が進められていますが、高齢者や障害のある方々の移動を支援するためには、ハード面での整備に伴い、バリアフリー化を人的に支えるソフト面の整備(交通ボランティア)が大変重要です。

交通ボランティア体験講座は、高齢者や障害のある方々が鉄道など公共交通機関の利用にあたって、気軽に介助の支援(交通ボランティア)ができるように、駅等公共交通施設を使って具体的な介助の方法を実際に体験していただく講座です。この体験から高齢者や障害者の方への理解を図るとともに、福祉活動に対する関心・意識を醸成し、ご参加された方が実際に「お手伝いしましょうか」とごく自然に一声をかけて快くサポートできるようになる、そんな心のバリアフリーを目指しています。

 

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