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・ (事務局)現時点で、主に考えているのは、ブロックをコの字形に柱を迂回させることと、柱の前で切るというパターンである。しかし、その他の方法についても考える必要がある。

・ 警告ブロックに関しては、まず、ホームからの転落防止という課題がある。もう一方では、誘導という課題がある。乗車する人に対しては、誘導ブロックが警告ブロックまで到達しており、ある程度の誘導がなされている。しかし、降車する人にとっては、警告ブロックが誘導ブロックの代わりになっている。その点で、2列敷設の場合は別として、現時点では、連続性を切るのは、実務レベルでは非常に困難である。

・ 異種2列敷きの場合は、線ブロックがホーム内側にあることを決めておけば柱を回す必要はないだろう。

・ 柱の部分だけ切る場合でも、柱の太さには30cmから1m位のものまであり、実際の使われ方と現実問題には様々なパターンがある。その中で、敷設方法については規定されていないが、法制化されると実施しなければならない。事業者によってやり方が異なるのは一番良くないので、様々なケースを想定した上で、この場で決めて欲しい。

・ (事務局)柱の部分に関して明確なルールを示す際には、警告ブロックが誘導として使われている実態を優先するのか、警告ブロックは縁端部からの距離を示すインデックスであることを優先するのかにより異なる。これはブロックの敷き方の哲学の根本ともいえるところで、今のところ、決め兼ねている。

・ まず、検討1である程度幅の効果が出て、さらに内と外の問題を議論する時点で、柱を回すことについても、検討するという組み立てで進めることになるか。

・ (事務局)事務局サイドでは、今回の3つの実験は、基本的には転落事故を防ぐために、警告に主眼を当てて組立ている。各々の実験は、数十名の被験者を要し、数ヶ月オーダーになる。これまでは、やや、先送りで考えてきた誘導も念頭に考える必要があるなら、その検討も平行して行う必要がある。

・ ここで計画をリセットすると中々次に進まないので、実験方法等についてワーキングを作り検討する。

 

検討3の、線路直角方向が狭い箇所における表面敷設物の改善においては、ホーム縁端部の床表面に、ある程度の警告性を持つ表面敷設物を設けることにより、歩行者の注意を喚起する方法について検討する。まず、評価対象の抽出を、専門家や検討会メンバーの意見収集により行い、評価対象の絞り込みを行う。そして、表面敷設物の変化に関する検知実験を行う。また、検討4では、駅ホームでの現状把握調査を行う。主にブロック敷設に関する問題について概要を把握し、平成12年度において、情報の収集と整理を行い、必要であれば、平成13年度は、予算が確定次第精査する。さらに、総合的検討において、警告ブロックの一元的な敷設方法に関する改善案を提示する。

 

 

 

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