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(A) リサージュ図形法

図5・15のようにオシログラフの垂直軸(Y軸)に被測定発信器、水平軸(X軸)に標準発振器を接続すると画面にリサージュ図形が表れる。標準発振器の周波数を変化するとX軸とY軸の周波数が互いに整数比のときリサージュ図形が静止する。このときの図形から被測定発振器の周波数が求められる。(a)に測定法の構成、(b)にXとYに同じ周波数と振幅を持ち、位相差が90度の正弦波を加えたとき表れる円形のリサージュ図形を示す。(c)はX:Yの周波数比がそれぞれ、1:1、1:2及び1:3のときのリサージュ図形を示す。同じ周波数比でも位相差が変わるとリサージュ図形が変化するので読取りに注意が必要である。標準発振器の周波数を基準としてリサージュ図形から被測定周波数が精度よく測定できるので低周波帯での周波数測定として行われている。

 

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図5・15 リサージュ図形法周波数測定

 

(B) 周波数カウンタ

周波数とは1秒間における電気の波の振動数である。50Hzは1秒間の50回振動する交流である。被測定信号を1秒間取り出して(ゲートとよぶ)電気振動の数を直接計数する測定器が周波数カウンタである。ゲートする時間は1秒間でなくてもよく0.1秒間なら計数値を10倍、0.01なら100倍とすれば周波数が求められる。

 

 

 

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