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ステップモータを駆動するための電流信号の発生方法として、昔は機械式回転スイッチを使用していたが、信頼性の点から無接点式の発信機が使われるようになった。その構造の概略を図4・3に示す。レーダーの受信側でも従来のステップモータで電気―機械的に受信する方式ではなく、図中に記入している3相の電流信号をフォトカプラ等で受けて、電気的に処理して方位信号とする形式が多い。フォトカプラの使用は誤動作対策上において有効な手段であり、最近はとても多い。

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図4・3 無接点発信方式(シンクロモータ)によるステップ・モータ駆動信号発生回路とその出力波形

(3) 接点あるいはパルス信号での接続

接点スイッチや電磁リレー等による接点信号での出力やオープンコレクタ方式のトランジスタ式の出力が使用される。電磁ログの航程信号が1海里あたり200パルスの接点信号として出力されていたことから、互換性の面からこの形式が続いている。

(4) シリアルデータ信号線での接続

多種類のデータを伝送するために、データフォーマットを定めたシリアルデータ伝送が行われている。データフォーマットや信号レベル等もIECが詳細に規定しており、これが、国際標準として各航海計器に採用されている。(詳細は規格の解説書を参照されたい)

 

 

 

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