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ロ. 防水処理

1] シース切断部の防水処理(例)(図3・50参照)

 

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図3・50

 

2] 電線貫通金物の防水処理

暴露部に設置される電線貫通金物は、ケーブルを導入して、締付けグランドを確実に締め付けた後に、右図のように防水パテで後処理を行うこと。(図3・51参照)

 

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図3・51

 

レーダーユニットでは、空中線のケーブル導入部等が代表的な例であって、後処理を忘れたりすると、浸水の危険があるので十分注意すること。

船用隔壁、甲板用電線貫通金物も、上記と同様の処理を行うこと。

がい装ケーブルは暴露部に布設した場合、数年でがい装部がさびによって腐食し、接地効果がなくなってしまう。このため、最近はビニール防食ケーブルが多用されているが、このケーブルでは途中の接地は不可能である。また、もし接地のために防食ビニールの一部を切り取ったりすると、そこからがい装が腐食してしまう。したがって、本体と周辺機器の接地、及びケーブル両端の接地工事(内部シールド共)は、接触不良等がないように一層念入りな工事を行わなければならない。

 

 

 

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