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(2) 作業手順

(a) 空中線と導波管とを分離し、パッキングゴムを介して、めくら板を取り付ける。

(b) バルクヘッドフランジの屋外部(通常この箇所にテフロンシートが挿入されていてEベンドかHベンドで水平方向に曲がっている。)のベンドを取り外し、ここから空気を送り込む。(図3・7参照)

 

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図3・7 気密テスト

 

(3) テスト完了後、取り外した箇所の復旧作業を行うわけであるが、接続を慎重に行わなければこの箇所から浸水することが考えられる。

ガスケットとテフロンシートを忘れずに挿入すること。

 

3・5・5 防水上の注意

(1) 結露対策

室内に装備された導波管内の空気の温度と、室外に装備された導波管内の空気との温度差による結露は、エネルギーロスとして無視できず、少量の水滴で遠距離探知能力に影響する。

これを防止するため、送受信機出口と室内貫通部のバルクヘッドフランジに、それぞれテフロンシートを挿入し、空気の流通を遮断する。

テフロンシートは0.2〜0.5mm程度の厚さのものを使用する。厚過ぎるとフランジと密着せず浸水の原因になるので注意すること。

(2) ガスケットは一回使用したものは、原則として使用してはならない。やむをえず使用する場合は、傷のないこと、弾力性があることを確認する。

(3) 接続部のわずかな透き間からの浸水防止のため、ねじ締め後ねじとフランジの合わせ目の全周にシーリング剤を塗り付けて、乾燥後に油性塗料を十分塗ること。(図3・8及び図3・9参照)

 

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図3・8

 

 

 

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