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(4) 接続は自然に力の加わらない状態で行われるべきであり、引張り・押し付け・ねじれなどストレスのかかる作業をしてはならない。ひずみにより亀裂が生じ浸水の原因になる。

(5) 直線部分には必ず一箇所現場合せの部分を設け、(4)項で禁止した作業が避けられるようにしなければならない。このためには、作業のやりやすい場所を選ぶことも必要である。(図3・6参照)

 

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図3・6 最終接続箇所の接続方法

 

3・5・3 銀ろう付けの方法

(1) ろう付け前の注意事項

(a) 導波管の切断面は、導波管に対し直角であることを確認する。直角でないと、接続したとき導波管に無理な力が加わる。

(b) 切断面はやすり又はサンドペーパーでばりを取って整形する。特に内側のばりは、小さな細かい目の平やすりで丁寧に取り、導波管の伝搬損失を減らすように心掛けねばならない。

(c) ろう付けする部分に油類が付着していると、ピンホール発生の原因となるから適切な溶剤等で脱脂する。

(d) ろう付けする部分の熱拡散を防止する目的で、レンガブロックの上で作業した方がよい。

(e) 銀ろうとフラックスは、一対の組になっているので、異った組合せで使用すると失敗する。(銀ろうメーカーの指定のフラックスを用いる。)

(f) 銀ろう付けの秘けつは加熱温度にある。(約620℃〜700℃)

(g) 導波管の一端がチョークフランジならば、他端はプレンフランジの組合せとなる。

(2)使用材料

銀ろうはJIS規格でBAg-1〜11まであり、低温用としてはBAg-1又はBAg-7が最適と思われる。これに相当するものが、フラックスと組みにして、いろいろな商品名で市販されている。例を示すと下記のようである。

 

 

 

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