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文字や記号の形に電極を形成した文字表示パネルのほかに図3・18に示すように行電極(X電極)と列電極(Y電極)の交点でドットを構成し、任意の文字・図形・画像を表示するドットマトリクス方式のものが、多くなってきている。

 

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図3・18

 

例えば、英数字を横5ドット、縦7ドットとすれば合計35ドットの組合せで表示することになる。各ドットごとに印加電圧をオン・オフすると配線の数が膨大となるため、行及び列ごとに所定の波形の電圧を加え、時分割的にそれぞれのドットを駆動するようにしている。液晶では、或るしきい値以上の電圧であれば完全にオン状態になり、ほかの、しきい値以下では完全にオフになる。両電圧の差が少ないほど、時分割駆動の駆動範囲を小さくでき、電極数並びに表示量を多くすることができる。表示したい画素にはできるだけ高い電圧を、非表示画素にはより低い電圧を加えるようにすると、コントラストのよい表示が得られる。効率よく行うためには、それぞれの画素に等しい実行電圧を加えればよく、電圧平均化法が用いられている。

また、最近では、表示容量を更に大きくするために、各画素にダイオードやトランジスタなどの能動素子を付加して記憶機能をもたせたアクティブマトリスク方式のものもある。このように、ディスプレイ装置の種類は多くあり、装置の用途や適用分野等により使い分けられている。表3・1に代表的な表示デバイスの機能比較を示す。

 

 

 

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